【やめたくても、やめられない。】本当につらい、依存症の話。

成長のための考え方 おたすけ
sponser link

私にできる、依存症支援の第一歩。
まずは”知る”ということから

先日、知人の誘いで、依存症たすけあいの会代表・鈴木顕太郎さんのお話を聞いてきました。

ただの興味から軽い気持ちで足を運んだ私でしたが、お話を聞き終えた今、自分が依存症に対して何も知らなかったという事実と向き合うことになりました。

1人でも多くの方に読んでいただき、依存症への正しい知識と理解が広まればと思います。

今日の4つの気づきについてまとめました。
  • 私が抱えていた依存症への誤解
  • 私もなるかも……。あなたのすぐそばにある依存症
  • 脳が嘘をつく?依存症は気付きにくい病気
  • 依存症への正しい向き合い方

以上4つのポイントについて、順に説明します。

私が抱えていた依存症への誤解

だらしなかったり、ダメ人間だったり、嘘つきだったり。

依存症を抱える人は、周りから見ると手の差し伸べようがない心の弱い人に見えます。またその症状は、性格やモラルから引き起こされる問題に思われがちです。

私が持っていた依存症への認識は、まさにこの誤解そのものでした。

『やってはいけない。それはわかっている。』

依存症者がそれでもやってしまうのは、脳のシナプスにあるドーパミンに関わる機能に、構造的な変化が起きていることに起因します。

脳自体が本人の理性を無視し、依存へ向かうように指示するようになる。

信じられないような話ですが、脳の作りがこのような状態に変わってしまうことを、医学は“依存症”と呼びます。

つまり依存症は、感情や根性では治せない”病気”なのです。

私もなるかも……。あなたのすぐそばにある依存症

依存症の入口は、トラウマや環境の変化、単なる習慣からなど、人それぞれです。

共通する点はストレスなどの悪い感情を、不健康に処理するということです。

ゲームに熱中する、引きこもる、酔う、ギャンブル、薬物など……

心に抱える感情の負担を、このような対象への依存によって一瞬で忘れられる。この不安定な心の安らぎが依存症への引き金となり、“依存で感情を落ち着かせる”ようになります。

そしてこのサイクルにハマっていくうちに、脳のなかの”行為をストップする”という大切な機能が壊れてしまいます。

『もうしない』と本気で約束する。しかし、またやってしまう。

そんな自分に怒り、あきれ、見捨て、絶望を抱えるようになり、そのストレスに元々あった負の感情を加えて、依存症者は二重の感情の負担を抱えます。

すると依存に拍車がかかり、依存症はさらに進行してしまいます。

脳が嘘をつく……?依存症は気付きにくい病気

依存状態にある脳はまともな判断ができず、依存を守るためには行為を選びません。

例えばギャンブル依存症であれば、ギャンブルに使うお金が底を尽きると、あらゆる方面から借り入れをし、そして大半の場合それをまた繰り返します。

理性でダメだとわかっていても、人が止めたとしても、
ギャンブルに行くためなら嘘をついてまででも何でもする。

これが依存症を抱えた脳の状態です。

その姿は一見だらしなく見えます。

そして、その健常な外見からは症状を判断することは難しく周りの人に依存症だと認知されることはほとんどありません。

そして何よりも、本人自身が依存症であることに気付くこともできません

つまり、依存症者は常に孤独なのです。

依存症への正しい向き合い方

周りの人がやってはいけないこと。

依存症に苦しむ姿を見過ごすことはできません。しかし、手を差し伸べようとして、誤った関わり方をしてしまうこともあります。

これが間違った対処法
  • 責任を負ってあげようとすること。
  • 助言しても意味がないと無視すること。
  • 繰り返す行動を批難すること。
  • 何もできない自分を責めること。

依存症は回復はしても治ることはなく、一生向き合い続けていくものです。だからこそ依存症への対処には、まずは本人の意志、そして家族や周りの人のサポートが欠かせません。

正しい対処法
  • 自助グループや支援者に繋がり、正しい知識を持ち、正しい支援を求めること。
  • 依存をやめ続ける=回復し続けるための環境を整えること。
  • 優しい愛ではなく、厳しい愛(tough love)をもつこと。

それぞれのチームワークをもって、私達は依存症に苦しむ人を救うことができます。

依存症たすけあいの会代表・鈴木さんの言う、”心で寄り添うこと”の大切さ。

1番苦しんでいるのは、依存症を抱える本人

依存症を取り巻く環境は、様々な問題が絡み合っていて複雑で深刻です。私自身も依存症に対し、これまではただ大変そうだという印象を受けていましたが、何よりも大切な見方が抜け落ちていました。

それは

「依存をやめられない状況で1番苦しんでいるのは、依存症を抱える本人だ」

ということです。

周りの人がかけるべき言葉とは?

依存症がだめなこともわかっている。追い込まれて、もう元に戻れないところまでボロボロになって、死までも考えるようになる。そして、その死という選択さえダメなことも、よくわかっている。

依存状態にある人の心の中は、常にこのような自責に包まれています。

そんな人にかけるべき言葉は「やめなさい」ではなく、

「向き合おうと頑張ったときもあったね」
「裏切られたこともあったよね」

と、優しい心で寄り添うことだと鈴木さんは言います。

まとめ

『傾聴』と『共感』

人の苦しみをわかってあげたうえで『傾聴』すること。

傾聴とは、「何かアドバイスをしてあげよう」など、そういった目先の解決ばかり考えずに、相手の言葉を耳と目と心で十分に聴くこと。

まっさらにした自分の心で、相手の抱える本当に苦しい気持ちを『共感』すること。

依存症者がその場しのぎの反省をしたり、自身の依存傾向を認めなくても、心を開いてくれるまでじっくり向き合うこと。

このように、依存症を抱える人に心から寄り添う鈴木さんの姿勢が、率直にあたたかく感じました。

私にできる、依存症支援の第一歩。

鈴木さんは、ここでは書けないような様々なケースについても話してくれました。

実際に依存症を中心に起こった生々しい話を聞くうちに、「私の身近にもいるかもしれない依存症に苦しむ人を放っておけない」、そんな気持ちにもなりました。

私にできる、依存症支援の第一歩。

まずは“知る”ということから、依存症問題へのアプローチを始めてみようと思います。

information

最後に、鈴木さんのお話に何度も登場した田中紀子さんについての記事と、紹介して頂いた学びに役立つ絵本を紹介します。

ボクのことわすれちゃったの?~お父さんはアルコール依存症~

お酒の飲み方に心配のある家庭で暮らす、すべての子どものケアのために。主人公ハルの視点から、家族が回復の一歩をふみだすまでを描きます。

リンク

田中紀子(ギャンブル依存症問題を考える会 代表)
公益社団法人 ギャンブル依存症問題を考える会 ホームページ

鈴木顕太郎(依存症たすけあいの会 代表)

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました