こんにちは、yujiです!飲茶さんの『哲学的な何か、あと科学とか』を読んだので、面白い科学の話をほんの少しだけ紹介したいと思います。
現代人は誰しも「科学信者」だと思いますが、「完璧な科学理論なんて絶対に存在しないんだ」ということがよくわかる本でした。
ページをめくるたびずっと興味を刺激され続けます。楽しい教養としておすすめします。なので以下のような人におすすめ。
✔こんな人にオススメです。
・理系が苦手な人。
・科学が苦手な人。
・哲学を知らない人。
このように、科学や哲学に縁遠い人向けに書かれている本です。

「まずはあらすじから紹介します。」
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あらすじ
この本のまえがきでは、以下のように紹介されています。
「あらゆる科学理論って、結局は単なる壮大なツジツマ合わせだった!?」
「正しい科学と間違った科学を見分けることって実はできない!?」
「赤が、なぜ『あの色』で見えているかは科学では絶対に説明できない!?」
などなど、哲学的な視点で「科学的な正しさ」を問いかけていくと、実はそれがかなり危ういものだの気付かされるだろう。
いままで確かだと思っていた景色がガラガラと崩れる瞬間は、怖いけども、ちょっぴり楽しかったりもする。
本書によって、あなたの常識的な世界観を揺るがすことができ、少しでも「哲学の楽しさ」を味わってもらえたら幸いである。
哲学はまったく役に立たないもの。
著者は『哲学』について「実生活においてまったく役に立たない」と言い切っています。なので、それくらい本書では気軽に、そしてほんの少し頭を使って『科学と哲学』を楽した印象です。
世界には「正しいけど、正しくない。」みたいな、みんなが信じている科学がたくさんある。そして「正しいとは何か?」を問いかける学問が哲学である。
このように、現代科学と哲学は深く結びついているんだなぁ。と感じさせてくれる本だと感じました。

「続いて、本の内容を少しだけ紹介します。」
記憶に残った話を3つ紹介。
この本を読んで、ほんとに最初から最後まで面白いという感想だったのですが、その中でも特に記憶に残ったポイントを紹介します。その3つは以下のようにまとめられます。
✔記憶に残った話。
①科学は単なる「ツジツマ合わせ」。
②嘘つきのはなし。
③脳や心理、精神のはなし。
この本を理解するのに役立つ、以上の3つのポイントを紹介します。
①科学は単なる「つじつま合わせ」。
どうしても完璧なイメージのある科学。事実に裏付けられていて、何よりも信頼がある印象ですが、その神話が崩壊するような話が盛りだくさんでした。
✔科学はつじつま合わせ
・間接的な証拠しかない。
・つじつまの合う説明ができればOK。
・ちゃんと目で確かめなくても大丈夫。
このようにまとめると科学が雑なイメージになってしまいますが、ニュートリノの例がわかりやすかったので紹介します。実験は以下の通り。
『ニュートリノ』は、たまーに水の粒とぶつかって光が出るらしい。
↓
『ニュートリノ』が発生する場所の近くに、大きな水槽を置く。
↓
ほんとに光った!
つまり科学者は「ニュートリノの発見」と言いつつも、水槽から出てくる光を見ただけ。という話です。
世紀の大発見にもかかわらず、実は科学者は『ニュートリノ』を見たこともないし、捕まえてもない。
「ニュートリノがあるなら、説明がうまくいく。だからきっと、ニュートリノってあるんだよ。見たことはないけどね。」
科学の基本スタンスはこのように間接的な説明でしかないです。
②嘘つきのはなし。
僕が個人的に驚いたのは、科学の正しさを証明する方法はないという話です。
これは「本人はその言葉の正しさを自分では絶対に説明することができない。」という「僕は嘘つきだ」のはなしで説明されています。
ちょっと落ち着いて読んでみてくださいね。
✔「僕は嘘つきだ」
1.『嘘つきさん』が「僕は嘘つきだ」といった場合。『嘘つきさん』なのに真実を言っていることになる。
2.『正直者さん』が「僕は嘘つきだ」といった場合。『正直者さん』なのに嘘を言っていることになる。
このように、どっちの場合でも「僕は嘘つきだ」という言葉には何の説得力もないことがわかります。
つまり、本人はその言葉の正しさを、自分では絶対に説明することができないということです。
これを不完全性定理(自己言及のパラドックス)というのですが、科学の世界でも同じようなことが起きます。つまり、科学の正しさを科学では説明できないんです。
なので科学が正しいという確証は事実上どこにもないということです。科学神話が揺らぐような感じがします。
③脳や心理、精神のはなし。
科学と精神・魂は全く関係のない概念だというイメージだと思うのですが、自分の意識や『魂』が科学されていることを知っていますか?
これは「脳分割」の実験で証明されていることなのですが、意識の詰まっている脳を右脳と左脳に分割してしまっても、それぞれがちゃんと機能します。
こういった場合、右脳だけにモノを見せると、左脳は何を見たか後で思い出せないということも可能です。
つまり、右脳と左脳は完全に分かれているけれど、どっちも自分として機能はしている。
この時、少し怖いですが「果たして自分は右脳と左脳どちらにいるの?」という疑問がわいてきます。
このように、意識や魂についての科学的な見解が説明されています。この辺から、とてもホラーな内容になっていくので、是非この本で読んでもらいたいと思います。
ちなみに、この脳実験の設定をまるまる取り入れているのが、東野圭吾さんの小説『変身』です。こちらもあわせてどうぞ。
【おすすめ本のポイントまとめ】『変身』東野圭吾 著
まとめ
以上、紹介したのはほんの一部分ですが、科学や哲学が難しそうで、近づきがたいなぁと思っている人こそ楽しめる本だと思いました。
✔記憶に残った話。
①科学は単なる「ツジツマ合わせ」。
②嘘つきのはなし。
③脳や心理、精神のはなし。
つまり科学理論とは「成り立つということにしよう!」という人間の決断によって成り立っていることがよくわかりました。
難しくて少し頭が痛くなる部分もありましたが、哲学の基本的な考え方を、大雑把にうまくまとめてくれてる印象でした。
✔この本はkindleで読むことができます。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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